つくる・つながる・ポール・コックス展

2022年3月26日(土)~6月6日(月)

 フランスを中心に世界で活躍するポール・コックス(Paul Cox 1959-)は、絵画、グラフィックデザイン、舞台美術をはじめ、多くの分野で才能を発揮し、日本に於いても広告や絵本などの仕事を通して幅広いファンの支持を得ています。その作品は、鮮やかな色彩と軽妙な線が織りなす親近感溢れるものである一方、豊富な読書と教養と、それに裏打ちされた知的な遊び心にも満ちています。

 本展の構想は2019年にスタートしました。途中パンデミックのために展覧会の延期も考えられましたが、「制限から創造が生まれる」というコックス氏の座右の銘のもとに本企画展が実現しました。イルフ童画館は2018年にコックス氏から《ローラースケープ》の寄贈を受け、初のフランス出身作家の作品収蔵となった縁で、氏の画業を広く紹介する展覧会を模索していました。

 本展では、近年取り組んでいる風景画の連作、劇場ポスターなどのグラフィックデザイン、さらには絵本の仕事を含め、多数の作品や資料をご覧いただきます。


会  期2022年3月26日(土)~2022年6月6日(月)
休 館 日水曜日(ただし5/4は開館)
開館時間9:00~18:00(受付は17:30まで)
会  場イルフ童画館 2階企画展示室
主  催公益財団法人おかや文化振興事業団 イルフ童画館
協  力板橋区立美術館、ブルーシープ

グラフィックデザイナー武井武雄の世界

3階 武井武雄展示室 同時開催

 武井武雄が創作した作品はご存知の通り、童画、版画、刊本作品と多岐に亘ります。その全てに高いデザイン性を感じることができます。タイポグラフィから図案の構成、色の配置など隅々まで武井の功名な意匠的企みが行き渡り、完璧とも言える隙のない作品に仕上がっていると言っても良いでしょう。

 グラフィックデザイナーとしての武井武雄作品をどうぞお楽しみください。

武井武雄「むしのまち」1954年
武井武雄「むしのまち」1954年